【1月29日 Xinhua News】日本の体操男子チームが27日夜、中国北京首都国際空港に到着し、中国チームとの7日間にわたる初の合同合宿の旅をスタートさせた。日本体操男子の水鳥寿思・強化本部長は、今回の合宿で中国チームの練習方法を学びたいと語るとともに、体操界で日中が友好関係を結び、互いに切磋琢磨し、協力しながら競争する機会になればと期待を寄せた。

 水鳥氏は以前から、チームを連れて中国を何度も訪れている。ビデオカメラを片手に、国内体操競技会場で真剣にメモを取る姿がよく目撃されている。国際競技大会に参加する際は、日本代表も宿敵の中国代表の動きに高い関心を寄せる。だが、日本体操男子の強化本部長が現役選手を率いて中国と合同合宿をするのは初めて。中国の選手団も日本の普段の練習を視察、理解するため、2月11~17日に東京を訪れる。

 昨年の世界選手権の男子団体で日本はミスを連発し、演技の完成度が今一つだったため、成績は中国とロシアに次ぐ3位だった。2016年のリオデジャネイロ五輪で優勝した日本体操男子にとって、2020年の東京五輪はホームでの戦いで、プレッシャーは言うまでもない。日本は世界選手権で敗北してから、多くの新しい練習方法を積極的に試しており、今回の合同合宿もその一つ。

 水鳥氏は、中国の若い代表選手はリオ五輪で低迷したが、経験を積み、技術の完成度が上がったとして、世界選手権での美しさと演技のバリエーションを高く評価した。 

 リオ五輪王者の内村航平選手は、中国代表の練習はずっと謎だったとして、どのような練習をしているのか今回しっかり見たいと述べた。

 今回訪中した日本選手団のメンバーはかなりバランスが取れている。内村航平や萱和磨など第一線の主力選手や次世代を担う高校生選手のほか、審判、コーチ、医療スタッフ、技術スタッフもいる。また念入りに準備をし、マッサージ台やトレーニングマシンなどの「必需品」も持参した。

 中国国家体育総局体操運動管理センターの繆仲一(ぼく・ちゅういつ)主任によると、今回の合同合宿は日本側の発案だという。繆氏は、競技場ではライバルだが、両者共に体操界の発展を図る責任を負っており、世界の強豪チーム同士が練習で交流することは体操界全体の発展を推し進める最も良い方法の一つであると評価。日本はここ数年全体的に成績が良くなっており、学ぶべき部分もとても多いと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News