【1月27日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2019 GEICO U.S. Figure Skating Championships)は26日、米ミシガン州デトロイト(Detroit)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、4回転-3回転のコンビネーションジャンプを見事に成功させた世界王者ネイサン・チェン(Nathan Chen)が、SP首位発進を果たした。

 全米3連覇を狙う19歳のチェンは113.42点を獲得し、100.52点で2位につけた2015年大会王者のジェイソン・ブラウン(Jason Brown)、100.25点で3位のヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)に大差をつけた。エール大学(Yale University)の学生でもあるチェンは、スケート・アメリカ(Skate America 2018)とフランス杯(Internationaux de France 2018)で優勝してグランプリ(GP)シリーズ2勝を挙げ、昨年12月のグランプリファイナルも制している。

 27日のフリースケーティング(FS)で好成績を残せば、2004年から2006年にかけて優勝したジョニー・ウェア(Johnny Weir)氏や、1980年代に活躍したブライアン・ボイタノ(Brian Boitano)氏に肩を並べる3連覇となる。チェンはFSでも4回転-3回転のトーループのコンビネーションを予定している。

 チェンは「ショートプログラムの出来にはとても満足している」「トーループのコンビネーションは自分にとってハイライト。今週取り組んできた中では一番簡単なもので、大会で成功させることができて良かった。明日のフリーを楽しみにしている」とコメントした。

 チェンはFSでも安定した滑りを披露して勢いを持続し、3月に埼玉で開催される連覇のかかった世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)に備えたいと考えている。チェンは「自分としてはどの大会も重要。現時点での自分のベストを尽くすことに集中している」「とはいえ、世界選手権への切り替えもスムーズに行けば良いと思っている」と話した。

 ペアはアシュリー・ケイン(Ashley Cain)/ティモシー・ルデュク(Timothy Leduc)組が優勝を果たした。SP2位発進のペアは、FSで141.89点を獲得し、合計212.36点を記録。2017年大会王者のヘイヴン・デニー(Haven Denney)/ブランドン・フレイジャー(Brandon Frazier)組がFS133.32点、合計201.64点で2位に入った。3位には合計199.92点でデアンナ・ステラート(Deanna Stellato)/ネイサン・バーソロメイ(Nathan Bartholomay)組が続いた。(c)AFP