【1月25日 AFP】競泳男子の米国代表として通算5度の五輪制覇を誇るネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)が24日、精巣がんであることを公表しながらも回復に自信を見せ、2020年東京五輪の出場に意欲を示した。

 30歳のエイドリアンは自身のツイッター(Twitter)にコメント文を発表し、治療を開始して「数週間」のうちに泳ぎを再開する見通しであると明らかにした。がんは早期発見だったとしており、「初期のうちに見つかった。すでに治療を開始していて予後は良好だ」「東京五輪を見据えながら、数週間足らずで水の中に戻ることになる」としている。

 エイドリアンは2008年から3大会連続で五輪に出場し、2012年ロンドン五輪で男子100メートル自由形を制したほか、チームリレーでは優勝4回を数えるなど、合計8個の五輪メダルを獲得。世界水泳選手権(FINA World Championships)でも合計11個のメダルを手にした。

 エイドリアンは自身の病気を公表することによって男性たちに定期健診を促している。

「何度もこうした重要な話題を避け、危険な自覚症状を無視し、必要な健康診断を後回しにしていたことを認識した」「自分の場合は助かるケースだから、前向きな姿勢を続けていられる」 (c)AFP