【1月25日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)の事務局長を務めるトム・ヴィルゲッツ(Tom Virgets)氏は24日、ボクシングが2020年東京五輪の実施競技から除外される可能性を回避するための手順に自信を示した。

 AIBAは現在、「ガバナンス、倫理、財務管理」に関して国際オリンピック委員会(IOC)から調査を受けている。IOCは昨年11月、来年の東京五輪に向けたボクシング競技の準備凍結を決め、協会の認可を取り消す可能性があると警告した。

 調査が立ち上がって以降、AIBAはIOCと顔を合わせていない。ヴィルゲッツ氏はAFPの取材に対して、「現時点ではICOとの会合は何も予定されていない」「IOCから報告を求められているあらゆる疑問や分野に関して、さらなる進展を示す書類の提出を準備している」と明かした。

 同氏はIOC調査委員会による公開ヒアリングを呼び掛けており、「AIBAは透明であり、開かれた組織を目指している。隠し事は何もない!」と強調。「以前IOCが懸念を示していたすべての分野において、AIBAがどのように進歩しているかという点に、関心が向くことを期待している。私はあらゆる面において、改善が進んでいると示すことに自信がある」と述べた。

 IOCの広報担当者は、「AIBAから提出された書類と回答をすべて検討した上」で、協会との話し合いに応じると話した。IOC理事で国際レスリング連盟(FILA)の会長を務めるネナド・ラロビッチ(Nenad Lalovic)氏が率いる調査委員会は前週、AIBA抜きで会合を開いている。

 AIBAは昨年11月、米財務省から国際犯罪組織との関わりを指摘されているガフル・ラヒモフ(Gafur Rakhimov)氏を会長に選出した。同氏はこの疑惑を強く否定している。(c)AFP