【1月24日 AFP】台湾海軍は24日、台湾内で独自に製造・開発した長距離無人偵察機「鋭鳶(Rui Yuan)」を初公開した。連続12時間の飛行が可能で、緊張が高まる台湾海峡(Taiwan Strait)での監視任務に投入されているという。

 大手軍事企業の多くが、中国の怒りを買うことを恐れて台湾向けの主要兵器生産を控えており、台湾は無人機やミサイルなどを地元メーカーから調達している。

 淡江大学(Tamkang University)の軍事アナリスト、王高成(Wang Kao-cheng)氏はAFPの取材に「より多くの台湾製無人機を使用することは、自前の防衛力を示すとともに、偵察能力の強化にも役立つ」と語った。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は年明け早々、台湾との統一は「必然だ」と演説。この演説後、台湾軍は頻繁に軍事演習を実施し、武力侵攻への対抗措置が整っていることを強調している。(c)AFP