【2月23日 CNS】中国のSNS業界トップの騰訊(テンセント、Tencent)は、新たな闘いに突入している。このほど、ニュースアプリ大手・今日頭条(Jinri Toutiao)の張一鳴(Zhang Yiming)CEO、スマホメーカー大手・錘子科技(Smartisan)の創始者である羅永浩(Luo Yonghao)氏、動画プラットフォーム・快播(Qvod)の王欣(Wang Xin)前CEOがそれぞれ新しいアプリを開発し、SNSビジネスに参戦したのだ。

 まず製品を見てみよう。

 張CEOが推すのは、「多閃(Duo Shan)」というアプリ。抖音(Douyin)から派生し独立したSNS商品で、動画SNSがメインだ。簡単に言うと「ショートムービー+SNS」で、ユーザーはストレスの無い状況で自分の生活を記録できる。

 王・前CEOが推すのは「馬桶MT(Matong MT、訳:便器)」という匿名チャットできるアプリだ。一種の「人脈暗網(訳:人脈のダークネット)」だ。匿名なので、自由なつっこみや文句を言える。1対1の私信はできないが、実名認証は不要だ。

 羅氏が推すのは「聊天宝(Liaotian Bao)」といい、実際は以前からあるSNSアプリの「子弾短信(Zidan Duanxin)」のバージョンアップ版だ。「新しい友達」と「古い友達」の区別機能を追加し、ボーナス機能もついており、仮想貨幣のコインをもらえて買い物切符などと交換できる。