【1月20日 AFP】アフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)のクォミンタバ(Qomintaba)地区で、酒に酔った若者が高齢者を襲う事件が相次いでいることから、地区指導者が禁酒令を出したと代理人が19日、明らかにした。同地区では、父親が酔った息子たちに殺害される事件も起きている。

 禁酒令を出したガサ・ワヌグワネ・ドラミニ(Gasa waNgwane Dlamini)首長の代理人によると、クォミンタバでは高齢者が酔った若者たちにやりで刺殺される事件が頻発しており、これが禁酒令を決断した理由だという。

 代理人はAFPに「この地域は失業率が高いために若者の飲酒率が高く、問題となっている」と述べ、若者たちは暇を持て余し、混合アルコール飲料を飲んだりマリフアナを吸ったりして時間を過ごしていると説明した。

 エスワティニは従来、スワジランドという国名だったが、国王のムスワティ3世(Mswati III)が昨年、英国からの独立50年を記念して国名を「スワジ人の地」を意味する「エスワティニ」に変更した。(c)AFP