【1月15日 AFP】アフガニスタンの首都カブールにある外国人居住区付近で14日、爆発物を積載した自動車が爆発し、少なくとも4人が死亡、90人以上が負傷した。当局が発表した。同市では最近、死者を出す襲撃事件が相次いでいる。

 爆発があったのはカブール東部にある団地「グリーン・ビレッジ(Green Village)」付近。交通量が多い道路に近い住宅街に位置し、外国人が多く居住する同団地は厳重な警備下に置かれている。

 内務省のナスラト・ラヒミ(Nasrat Rahimi)副報道官によると、これまでに4人の死亡が確認され、子ども23人を含む90人以上が負傷した。犠牲者の数はさらに増加する可能性がある。

 死者4人のうち3人は治安要員、1人は民間人で、負傷者の多くも民間人だった。アフガニスタンでは長年にわたり民間人が紛争の被害を受けており、同国は2018年に世界で最も多くの犠牲者を出した紛争地域ともされている。

 犯行声明は今のところ出されていないが、今回の爆発はアフガニスタンで17年間にわたり続く旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いの終結に向け、外交上の取り組みが加速する最中に起きた。

 米国のザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)アフガン和平担当特別代表は現在、アフガニスタンでの紛争終結に向けた協議を行うため、同国とその周辺国を歴訪している。(c)AFP