【1月10日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で長く活躍し、昨季Jリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)に加入したアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が、自身のSNSアカウントに投稿した写真について謝罪した。

 イニエスタは、キリスト教の祝日「公現祭(Epiphany)」で顔を黒く塗った人物2人や家族と記念撮影し、その写真をツイッター(Twitter)とインスタグラム(Instagram)に投稿していた。

 イニエスタは代理人を通じてコメントを発表し、「写真を出すことで、誰かを傷つける」意図はなく、「不快な思いをされた方々に謝罪したい」と述べた。

 スペインでは2017年末にも、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が黒人バスケットボール選手の仮装をした映像を投稿して批判を浴び、後に謝罪している。

 1月6日の公現祭は、「東方の三博士」が、生まれたばかりのイエス・キリスト(Jesus Christ)の元を訪れたことを祝して行われるスペインの大切な伝統行事。各地で催される盛大なパレードを中心とした行事では、着飾った男性が三博士に扮(ふん)し、そのうち一人は白人の市関係者が黒塗りをして務めるのが通例になっている。

 しかし近年はそうした伝統にも変化が見られており、左派のマヌエラ・カルメナ(Manuela Carmena)氏が市長を務め、パレードが全国中継されるマドリードでは現在、黒人にその役を任せるようにしている。(c)AFP