【1月5日 AFP】スウェーデン東部ウプサラ(Uppsala)県の保健当局は4日、エボラ出血熱の疑いで男性患者が入院したものの、検査の結果、症状はエボラウイルスによるものではないことが分かったと発表した。

 県の医療当局者はこれに先立ち、「患者はきょう午前に受診した。吐血と血便が見られた」とAFPに述べており、エボラ出血熱の症状の可能性があった。この当局者によると患者は同国在住の若い男性で、身元は明らかにされていない。

 男性は3週間前、東アフリカのブルンジから帰国。エボラウイルスの感染地域を訪れたかは不明で、4日午前になって初めて症状が現れたという。

 エボラ出血熱の流行により、東アフリカのコンゴ民主共和国の東部ではこれまでに数百人が死亡している。同国でのエボラ流行は1976年に初めて確認されて以降10回目。

 スウェーデンの首都ストックホルムの南西約200キロに位置するリンショーピング大学(Linkoping University)には特別隔離施設が1か所設置されており、エボラのような感染力の高い疾患の患者の治療が可能だという。(c)AFP