【1月3日 AFP】英政府が、外国での強制結婚から救出した若い女性らに対し、本国帰還にかかった費用の支払いを求めている。英紙タイムズ(Times)が2日、報じた。

 同国外務省は、2016年に55人、2017年に27人の強制結婚被害者らが帰国するのを支援した。

 タイムズ紙の報道によると、家族によってソマリアの宗教団体に送り込まれた英国人女性4人が、「矯正学校」とされる施設から救出された。女性らは壁に鎖でつながれ、ホースで殴打されていたという。

 中には強制結婚に応じるまで、足かせをはめられる、小さな箱の中に数日間閉じ込められる、熱した棒で焼かれる、自分の尿の中に座らされるといった仕打ちを受けた人もいた。

 これらの女性4人は、英国までの飛行機代や食費、シェルター利用料としてそれぞれ740ポンド(約10万円)を請求されている。支払えない18歳以上の女性らに対しては、外務省が緊急融資契約書への署名を求めていると、同紙は伝えている。(c)AFP/Robin MILLARD