【12月29日 AFP】カナダ外務省は28日、不法就労の疑いで中国当局に拘束されていたカナダ人教員が釈放され、帰国したと発表した。

 釈放されたのはサラ・マクアイバー(Sarah McIver)氏。カナダ外務省のリチャード・ウォーカー(Richard Walker)報道官は、「12月に中国で拘束されたカナダ国民が釈放され、カナダに帰国した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

 中国当局は、同じくカナダ人で今月10日に中国で拘束されたシンクタンク「国際危機グループ(ICG)」勤務の元外交官マイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏と北朝鮮に関するコンサルタントのマイケル・スペーバー(Michael Spavor)氏に続き、マクアイバー氏を拘束したと発表していた。

 コブリグ氏とスペーバー氏の拘束は、カナダ当局が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)を拘束したことへの報復とみられている。

 カナダ政府は、孟氏の拘束は政治的なものではなく、米国との犯罪人引き渡し条約に基づく司法手続きの一環だと繰り返し主張している。(c)AFP