【12月26日 AFP】インド北東部アッサム(Assam)州で25日、鉄道橋としては国内最長となる全長4.9キロの橋が開通した。緊張が続く中国との国境で防衛力を強化する狙いがある。式典にはナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相も出席した。

 開通した「ボギビール(Bogibeel)橋」は同州ディブルガル(Dibrugarh)市近くのブラマプトラ川(Brahmaputra)に架かり、総工費8億ドル(約880億円)、工期20年近くを要した。

 開通式では、モディ首相が列車を走らせた。

 この橋により、アッサムの隣、中国と国境を接するアルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州への軍事物資や兵員の輸送速度が向上する。橋の耐荷重はインドで最も重い60トンの戦車に対応しており、戦闘機の着陸も可能だ。

 インドは1962年、中国との戦争でアルナチャルプラデシュ州の領土を失った。

 インドは2017年にアッサム州─アルナチャルプラデシュ州間に国内最長の橋「ドホーラサディヤ(Dhola-Sadiya)橋」(全長9.1キロ)も開通させ、防衛力の強化を図っている。(c)AFP