【12月25日 AFP】津波に襲われたインドネシアのスマトラ(Sumatra)島とジャワ(Java)島の間にあるスンダ海峡(Sunda Strait)沿岸一帯では、切迫した必要性に対処すべく援助が注がれている。だが人道活動家らは、多数の人々が仮設の避難所に押し寄せる中、清潔な水や薬の供給が減っていると警鐘を鳴らしている。

 クラカトア(Krakatoa)火山の噴火に伴って発生した津波の犠牲者数は400人を超えた。また津波により家屋が倒壊し、大勢の人々が避難を余儀なくされている。

 一時的に避難所となった地元の学校で活動するNGOの医師は、「大勢の子どもが熱や頭痛で体調が悪く、十分に水分補給できていない」「通常よりも薬が少なく、避難者にとってここは衛生的ではない。清潔な水が十分にない。避難者は食料を必要としており、床で眠っている」と話した。

 22日夜に発生した津波は、警報システムが作動しないままスマトラ島南部とジャワ島西端にある複数の人気ビーチを襲い、観光ホテルや沿岸部の集落にも押し寄せた。

 最新の死者数は429人で、負傷者は1485人、行方不明者154人となっている。(c)AFP/Harry PEARL