【12月22日 AFP】ブルガリア国防省は21日、老朽化した旧ソ連製のミグ29(MiG29)戦闘機の後継となるF16戦闘機の調達について、米国との直接交渉に乗り出すよう自国政府に要請した。

 2004年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟したブルガリアは、戦闘機少なくとも8機の調達費用として、9億ユーロ(約1140億円)を計上していたが、F16を製造する米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が最初に提示した価格は、この予算を超過していた。

 クラシミル・カラカチャノフ(Krasimir Karakachanov)副首相(治安・安全保障担当)兼国防相は記者会見で、「先方によると値下げは可能だということだが、それは政府間の直接交渉でしか実現できない」と述べた。国防省は政府に対し、値下げがかなわなかった場合に備え、予算増額の承認を議会に求めることも要請している。 

 保守派のボイコ・ボリソフ(Boyko Borisov)首相は先週、次期戦闘機の選定について、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)のF18やスウェーデンのグリペン(Gripen)、イタリアが提案した中古のユーロファイター(Eurofighters)といった候補機種よりも、F16が望ましいとの考えを表明していた。(c)AFP