【12月15日 AFP】インド南部カルナタカ(Karnataka)州マイソール(Mysore)で、ヒンズー教の儀式で供されたコメを食べて11人が死亡した。保健当局が15日、発表した。コメに有毒物が含まれていた可能性が高いという。

 また、29人が深刻な容体にあり、複数の病院で救急治療を受けた。

 現場となった寺院があるチャムラジナガル(Chamraj Nagar)県の保健当局者はAFPに対し、「これまでのところ11人が死亡し、93人が病院に搬送された。うち29人は人工呼吸器の補助を受けている」と説明。「コメに有毒性の物質が混入していた可能性が高い。法医学検査のためにサンプルを送付した」と述べた。

 この当局者によると、被害者は嘔吐(おうと)、下痢、呼吸困難といった症状で治療を受けているという。

 警察によると、寺院では14日にヒンズー教の儀式が行われ、多くの信者が集まっていた。有毒物が混入していたコメは供え物だった。

 現場にいた信者の一人はニュース専門局NDTVに対し、寺院ではトマト入りのライスとフレーバーウオーターが供されたと説明。「食べ物からは不快な臭いがしたが、それでも列の前方にいた人々は食べ物を口にしていた。少し経った後にその人たちが嘔吐し、口から泡を吹き始めた」と語った。(c)AFP