【12月12日 AFP】カナダの元外交官が中国で拘束された事実が確認されたことを受け、米国務省は11日、中国政府に対して恣意(しい)的な拘束をやめるよう求めた。中国と米・カナダの間では、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の幹部が米当局の要請によりカナダで拘束された事件が火種になっている。

 米国務省のロバート・パラディーノ(Robert Palladino)副報道官は記者会見で「中国でカナダ市民が拘束されているという報道を米国は懸念している」と表明。その上で「われわれは中国に対し、中国が人権と領事業務に関して国際的に約束している事項に従って、あらゆる形の恣意的な拘束をやめ、すべての個人の保護と自由を尊重するよう求める」と述べた。

 カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は同日、元カナダ外交官のマイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏が中国で拘束されたことを認めていた。(c)AFP