【12月7日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は6日、チームのワールドシリーズ制覇に中心的な役割を担ったフリーエージェント(FA)のネイサン・イオバルディ(Nathan Eovaldi)投手と4年契約に合意した。契約内容について詳細は明らかにしなかったが、MLB.comでは総額6800万ドル(約76億7700万円)と伝えられた。

 レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー(Dave Dombrowski)編成本部長はコメント文で、「ネイサンが戻って来て非常に喜んでいる」「彼は昨季チームのために素晴らしい仕事をし、われわれが地区優勝とワールドシリーズ制覇を成し遂げる上で重要な役割を果たした」と述べた。「ポストシーズンでの彼のパフォーマンスは、先発投手としてもリリーフとしても目覚ましいものだった」

 28歳のイオバルディは、7月25日にタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)からレッドソックスに移籍して以降、11試合の先発と1試合のロングリリーフで通算3勝3敗、防御率3.33を記録。プレーオフでは22回3分の1を投げてわずか4失点に抑えた。

 肘の靱帯(じんたい)を修復するトミー・ジョン(Tommy John)手術を経験したこともあるイオバルディは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の本拠地で迎えたワールドシリーズ第3戦で、延長12回から登板して6イニングで合計97球を投げる力投を見せ、負け投手にはなったものの、その素晴らしいパフォ―マンスはチームメートのみならず敵チームからも称賛を浴びた。

 イオバルディの残留が決まったレッドソックスは先月、ワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に選出されたスティーブ・ピアース(Steve Pearce)と1年625万ドル(約7億500万円)で再契約に至っていた。(c)AFP