【12月4日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2日、昨年台湾と断交して中国と国交を樹立したパナマを訪問した。今回の訪問には、中南米における中国の政治的・経済的影響力を拡大させる狙いがある。

 中国は米国に次いで、パナマ運河(Panama Canal)の利用が多い。パナマのフアン・カルロス・バレラ(Juan Carlos Varela)政権は、中国によるインフラ事業への数億円規模の投資を期待している。

 昨年6月に台湾と断交して中国との外交関係を築いたパナマと中国は、自由貿易協定交渉も進めている。

 台湾と中国は長年、開発途上国との外交関係をめぐる勢力争いを繰り広げており、国交樹立に向け援助や経済支援を交渉の切り札として用いることも多い。(c)AFP