【12月3日 AFP】シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を展開する米主導の有志連合は3日、米国人の人道支援従事者など欧米出身の人質の殺害に関与したIS幹部、アブ・ウマライン(Abu al-Umarayn)容疑者を殺害したと発表した。

 ウマライン容疑者は2014年11月、2013年から拘束していた人道支援従事者のピーター・カッシグ(Peter Kassig)氏の斬首に関わったとされる。

 カッシグ氏の事件に関連し、有志連合がIS幹部の殺害を発表したのはこれが初めて。

 カッシグ氏は2012年に人道支援団体を創設。シリアの人々に医療支援を行うため、市民約150人に訓練を施した。さらに同団体は、貧困層に対する食料や衣服、薬などの提供も行っていた。

 勢力拡大をもくろむISは当時、カッシグ氏をはじめ欧米出身の人質を斬首してそのおぞましい「処刑」映像を公開し、世界に衝撃を与えた。(c)AFP/Rouba EL HUSSEINI