【12月3日 AFP】中国とアルゼンチンは、財政危機にあるアルゼンチンの外貨準備を増強するため、90億ドル(約1兆円)規模の通貨スワップ協定に署名した。アルゼンチン中央銀行が発表した。

 中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は20か国・地域(G20)首脳会議への出席に続き、アルゼンチンを公式訪問。これに合わせ、貿易・経済協定30件が締結された。

 経済規模で南米第3位のアルゼンチンは今年発生した通貨危機からの回復に苦慮し、国際通貨基金(IMF)に支援を要請。IMFはこれまでに560億ドル(約6兆3700億円)の融資を承認している。

 アルゼンチン中銀は声明で、今回の協定は「財政の安定化に寄与するとともに(両国間の)貿易を促進する」と歓迎した。(c)AFP