【12月3日 AFP】スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州で2日、議会選挙(定数109)が投開票され、開票率93%の時点で新興の極右政党ボックス(VOX)が12議席を獲得した。長期独裁を敷いたフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)総統が1975年に死去し、民主化して以降、スペインで極右政党が議席を得るのは初めて。

 不法移民や北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の独立に反対の立場を取る極右政党ボックスは、最も楽観的な予測でも獲得議席はせいぜい5議席にとどまるとみられていたが、ふたを開けてみると大幅な躍進となった。

 一方、州で過去36年にわたり多数派を握ってきた穏健左派の社会労働党(PSOE)は史上最悪の惨敗を喫し、獲得議席数は現時点で33に落ち込んでいる。

 連立与党候補の左派アデランテ・アンダルシア(Adelante Andalusia (Forward Andalusia))も17議席にとどまっており、左派陣営は過半数割れしている。

 中道右派の国民党(PP)は26議席、同シウダダノス(Ciudadanos)21議席を得た。

 今回の議会選は、今年6月に就任した社会労働党のペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相にとって選挙による初の審判となった。

 サンチェス氏は、スペイン議会が汚職問題に直面した国民党のマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)前首相に対する不信任決議案を可決した後、首相に就任した。(c)AFP