【11月29日 AFP】ロシアがウクライナ艦船3隻を拿捕(だほ)した問題で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、ロシアによる拿捕の正当性を主張した。一方ウクライナは乗組員の拘束を続けるロシア政府を厳しく非難している。

 プーチン大統領は海上での衝突が発生した25日以降初めて、この問題について広範囲にわたって発言した。衝突について、ウクライナ政府によって計画された「挑発」だったと述べ、ウクライナ艦船はロシア海域に入り、ロシア警備艇の停止要請に応じることを拒否したと説明した。

 プーチン氏は、ロシアの首都モスクワで開かれた国際投資フォーラムの場でこの問題について問われると、「彼ら(ロシア軍)はどうすべきだったというのか?」と答え、「彼らは軍務を全うしていた。ロシア国境を防衛するという正当な職務を遂行していた。あなたの国でも同じことをするだろう」と語った。

 ロシア警備艇は同国がウクライナから併合したクリミア(Crimea)半島沖合で、ウクライナ艦艇3隻に発砲、その後同艦艇に横付けし艦艇を拿捕した。以降、両国は激しい非難の応酬を繰り広げている。(c)AFP/Michael Mainville with Ania Tsoukanova