【11月26日 AFP】東アフリカのビクトリア湖(Lake Victoria)で24日、悪天候の中を航行していたプレジャーボートが沈没し、30人が死亡、60人超が安否不明となっている。ウガンダ警察が25日、明らかにした。

 ウガンダ警察の報道官は、30人の遺体が収容され、27人が救出されたと発表。船は首都カンパラ(Kampala)に近いムコノ(Mukono)県ムティマ(Mutima)沿岸から150メートル離れた位置で沈没したという。また別の警察幹部は、生存者の証言によると、船には90人以上が乗っていたと話している。

 アフリカ最大の湖であるビクトリア湖では客船が絡む死亡事故が相次いでいる。24日に事故が起きたプレジャーボートには、パーティーに興じる人たち100人近くが乗船。同湖では、飲酒やダンスに興じるクルーズが人気となっている。

 先の幹部は、乗船者数が定員を超過したことが原因である可能性が高いとし、乗客が飲酒していたとも指摘した。

 地元当局者によると事故当時、強い嵐に見舞われる中、小舟に乗った地元の漁師らが沈没するプレジャーボートを目撃。2隻で救出に向かったが、あまりに多くの乗客が小舟に飛び乗ろうとしたために2隻とも沈没。救出に向かった漁師も犠牲になったという。

 近隣住民によると、沈没した船では毎週末、貸し切りパーティーが行われ、定員超過が常態化していた。

 映像はビクトリア湖での救助チームによる捜索活動。25日撮影。(c)AFP