【11月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は24日、米国入りを希望して中米から移動してきた集団を難民認定審査が終わるまでメキシコ国内にとどまらせるとツイッター(Twitter)に投稿した。トランプ氏は、米国は「わが国に合法的に来る人だけを受け入れる」とも書き込んだ。

 これに先立つ同日、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は米国への難民認定申請者を審査が終わるまでメキシコ国内にとどめることで米・メキシコ両国が合意したと報じていた。トランプ氏の発言はこの報道を確認するものとみられる。米国の国境管理政策の変更を意味するこの動きを、現在米メキシコ国境にいる集団の一部は警戒感を示しつつも歓迎した。

 ワシントン・ポストは、メキシコのオルガ・サンチェスコルデロ(Olga Sanchez Cordero)次期内相が「われわれは当面(難民認定申請者を)メキシコにとどめる政策に合意した」と述べる一方、この政策は「短期的な解決策」にすぎず、「中長期的な解決策は人々が移住しないことだ」と指摘したと報じていた。

 しかしサンチェスコルデロ氏の事務所は25日になって「(メキシコの)次期連邦政府とアメリカ合衆国政府の間にいかなる種類の合意も存在しない」との声明を出した。サンチェスコルデロ氏は、12日1日に就任するアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)次期メキシコ大統領政権の閣僚となる。

 女性や子どもを含む約5000人の移民は、ホンジュラスから1か月以上かけて米国と国境を接するメキシコ北部の町ティフアナ(Tijuana)に到着し、現在は仮設の保護施設に滞在している。(c)AFP/Ian Timberlake, with Yemeli Ortega in Tijuana