【11月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のフランス人ドライバー、エステバン・オコン(Esteban Ocon)が今週末に行われる最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2018)を最後にフォースインディア(Racing Point Force India)を離れ、来季からメルセデスAMG(Mercedes AMG)のテストドライバーを務めることになった。

 メルセデスの育成プログラムを卒業したオコンは、フォースインディアが今年8月にカナダの富豪ローレンス・ストロール(Lawrence Stroll)氏のコンソーシアムに買収されていることから、その息子であるランス・ストロール(Lance Stroll)にポジションを奪われる形となっていた。

 22日には、ウィリアムズ(Williams)がポーランド出身のロベルト・クビサ(Robert Kubica)をテストドライバーから昇格させることを発表し、オコンにとって来季のシート争いは終わりを迎えていた。

 メルセデスを率いるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は、「彼はメルセデスのワークスチームと密接に連携していくことになる。チームのリザーブドライバーで、3番手だ」と述べた。

「彼とは変則的なテストの実施を望んでいる。われわれは今季と来季を見据えているが、まだ計画はまとまっていない。彼はシミュレーターで多くの時間を費やし、2020年のシートに備えることになる」

 オコンのメルセデス移籍は、バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)にプレッシャーを与えることになるとみられる。ボッタスはチームとの契約を1年更新し、来年も通算5度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のチームメートとして戦う。(c)AFP