【11月21日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は20日、サウジアラビアで今年に入り政府の取り締まりで拘束された女性を含む活動家らが、尋問の際に性的嫌がらせ(セクシュアルハラスメント)や拷問を受けたと非難した。

 活動家らは今年5月以来、紅海(Red Sea)沿岸のダーバン(Dhahban)にある刑務所で拘束されている。アムネスティは3つの証言を基に、彼らは電気ショックやむち打ちを繰り返し加えられ、中には歩けなくなった人もいると報告。少なくとも1人は、天井からつるされたとしている。

 少なくとも3人の女性はこうした拷問に加え、キスや抱擁を強要されたという。

 サウジアラビアは、政府に批判的だったサウジ人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコにある総領事館内で殺害された事件を受けて、国際的に窮地に立たされている。

 アムネスティの担当者は「確認されれば、サウジ当局による非道な人権侵害の実態がさらに暴かれたことになる」と指摘した。(c)AFP