【11月11日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領とドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は10日、第1次世界大戦(World War I)の休戦協定が結ばれたフランス北部コンピエーニュ(Compiegne)にある森を訪れ、大戦終結100年記念式典に出席、両国の和解の証となる石碑を除幕した。

 ドイツは1918年11月11日の夜明けに、コンピエーニュでフランスに正式に降伏し、4年以上にわたる西部戦線での激しい戦闘を終えた。第2次世界大戦以降、ドイツの首脳がコンピエーニュを訪問するのは初めて。

 独仏は1870年から1945年まで3回の戦争で互いを敵として戦ったが、現在では西欧の和平を守る要と見られている。両首脳は友好を示す象徴的な式典への出席で、フランスとドイツの結束の強さをアピールした。

 石碑には「1918年11月11日の休戦協定の100周年記念日に、エマニュエル・マクロン仏大統領とアンゲラ・メルケル独首相は、欧州と平和のための独仏和解の価値をこの地で再確認した」と記されている。

 この石碑の隣には「ドイツ帝国の罪ある傲慢(ごうまん)さは1918年11月11日、同国が支配を試みた自由な人々により打ち破られ、ここで死んだ」と記された、第1次世界大戦後に建立された石碑がある。(c)AFP