【11月5日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2018)第18戦のマレーシアGPは4日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)の年間王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が7番手から優勝を飾った。

 高温のセパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)で行われたレースは終盤に接戦となり、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)がモンスター・ヤマハ・テック3(Monster Yamaha Tech3)のヨハン・ザルコ(Johann Zarco、フランス)を抑えて2位に入り、ザルコが3位で続いた。

 一方、最近は若手の前に調子を落としているモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、2番手から力強いスタートを切って先頭に立ち、マレーシアで2010年以来の優勝を飾るかに思われたが、16周目で鋭いターンを回った際にバイクを傾け過ぎたことで転倒。これにより、背後まで追い上げてきていたマルケスに、実質的に勝利を献上する形となった。

 セパン・インターナショナル・サーキットでは、Motoクラスで通算5度にわたり表彰台の頂点に立っているロッシは、その後もレースを続けたが結局18位に沈んだ。一時は激しいライバル関係にあるマルケスとの一騎打ちの様相を呈しながら、初勝利を逃した39歳は「本当に残念だ。今回のミスには非常に失望している」「腹立たしい」と語った。

 それでも、総合優勝9回を誇るロッシは前向きな側面にも目を向け、「今季最高のレースだった。それも自分たちにとって厳しいコンディション、難しいトラックの中で出た結果だ」と付け加えた。(c)AFP/Sam Reeves