【11月3日 AFP】(更新)インドネシアの格安航空会社(LCC)ライオン航空(Lion Air)が運航するボーイング(Boeing)の新型機「737MAX8」が墜落した事故で、捜索活動に携わっていたダイバー1人が死亡した。当局が3日、発表した。

 インドネシア人のシャフルル・アント(Syachrul Anto)さん(48)は、犠牲者の遺体および墜落機の残骸の捜索チームに加わっていたが、2日に亡くなった。

 インドネシア海軍の捜索救助部門の司令官はAFPの取材に対し、アントさんは「国家捜索救助庁と一緒に活動していたボランティア」と説明。死因は減圧症とみられるという。

 国家捜索救助庁の長官は記者会見で、「(アントさんは)捜索救助チームによって発見されたが、意識がなかった。われわれの医師らが治療に当たり、意識を取り戻した後に減圧室へ搬送した」「われわれはあらゆる装備を備えているが、神の意思は違っていた」と話した。

 アントさんは、9月にスラウェシ(Sulawesi)島の沿岸都市パル(Palu)を襲った地震・津波災害や、エアアジア(AirAsia)機が墜落した4年ほど前の事故の際も活動していた。

 バンカ(Bangka)島のパンカルピナン(Pangkal Pinang)に向かう予定だった事故機は10月29日、ジャカルタを離陸して数分後にジャワ海(Java Sea)へ墜落。乗客乗員189人全員が死亡した。(c)AFP