【11月3日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は2日、クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)投手と2021年までの3年間、契約を延長することで合意したと発表した。内容は3年総額9300万ドル(約105億円)でインセンティブも含まれているが、オプトアウトの条項は入っていない。

 30歳のカーショウは今季限りで残り2年の契約を破棄できる権利を保有しており、去就についてはさまざまな臆測が飛び交っていた。しかしながら、エース左腕がドジャースへの残留を強く望んでいたことに加え、球団側もサイ・ヤング賞(Cy Young Award)3度の受賞を誇る同選手の引き止めを切望していたことから、契約が合意に達したという。

 ドジャースのアンドリュー・フリードマン(Andrew Friedman)野球運営部門社長は前日、カーショウとの交渉期限が2日まで延長された際に、同選手の残留を希望していることを示唆。シーズン終了の記者会見で報道陣に対し、「彼はこの球団に最大限の存在感を示し、チームを勝利に導いた。それは、フィールド上だけのことではない」と述べた。

 本拠地ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)で行われた先月28日のワールドシリーズ第5戦で、ドジャースはボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に1-5で敗れ、シリーズ戦績1勝4敗で2季連続の敗北を喫した。カーショウはこの試合でレッドソックスの強力打線に打ち崩されており、そうした中で新たにチームと契約を結んだ。

 同世代の中では最も偉大な投手との呼び声が高いカーショウだが、これまでワールドシリーズの勝利を味わった経験はなく、プレーオフでは何度も期待を裏切る結果となっている。

 米テキサス州出身のカーショウは先日、「優勝できるチームは一つしかなく、そのことは分かっているけれど、ここまでたどり着いて2位で終わってしまうなんて、とにかく最悪の気分だ」「それも2年連続のことだから、より一層つらい」と話していた。(c)AFP