【10月28日 AFP】18F1第19戦メキシコGP(Mexican Grand Prix 2018)は27日、予選が行われ、土壇場で最速タイムを出したレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が、チームメートのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を逆転し、スリリングな争いを制してポールポジションを獲得した。

 各フリー走行で若いチームメートが圧倒的な走りを見せるのを目の当たりにしていたリカルドだったが、予選の最後に1分14秒759の最速タイムを出し、フェルスタッペンを0秒026差で逆転した。

 来季のルノー(Renault)移籍が決まっているリカルドは、これでキャリア3回目のポール獲得。レッドブル勢がフロントローを独占するのは、2013年の米国GP(United States Grand Prix 2013)以来となった。

 一方、F1史上最年少でのポールポジション獲得を狙っていたフェルスタッペンは、それを逃して明らかにがっかりした様子を見せた。

 年間ポイントトップで、自身5回目のドライバーズタイトル獲得に迫っているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は3番手につけ、ハミルトンと年間優勝を争っているフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は4番手となった。

 ハミルトンはこの大会でベッテルに5ポイント差をつけるか、ベッテルが優勝を逃すかのどちらかで再び年間チャンピオンとなることが決まる。

 ハミルトンは3番手に満足した様子で「すごく満足している。きのうは難しい1日だったから、大きな改善だ。こんな上位に入れるとは思っていなかった」「レッドブルの後ろにつけるのは悪いことじゃない。前の二人がスリップストリームをつくってくれるし、ここでの3番手は良いスタート位置だ」とコメントした。

 ベッテルは「大なり小なりマシンのすべてを出せたと思うが、2番手から4番手に落ちたし、満足とは言えない。ここからどこまでやれるかだね。ストレートでは良いスピードが出てるし、決勝ではそれが生きてくるかもしれない」と話している。

 5番手はメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)、6番手はフェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)だった。

 以下、ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr. )のルノー勢、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とマーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)のザウバー(Sauber)勢と続いている。(c)AFP