【10月26日 AFP】スペインの最高裁判所は25日、北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州の議会が昨年独立宣言を可決した動きにおいて一定の役割を担ったとして、同自治州の元指導者18人に出廷を命じた。

 公判は2019年に始まる見通し。今年6月に中央政府でペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)政権が誕生して以降、カタルーニャ自治州と中央政府の間の緊張は和らいでいたが、裁判を機に両者の緊張が高まる可能性もある。

 最高裁はウリオル・ジュンケラス(Oriol Junqueras)前州副首相ら勾留中の元指導者9人について、最大25年の禁錮刑が科される反逆未遂の罪に問われるべきだと指摘している。

 ただ、スペインでは欠席裁判が認められていないため、ベルギーに亡命中のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)前州首相は今回の出廷命令の対象には含まれていない。

 カタルーニャ州議会は昨年10月27日、独立宣言を可決。これに先立ち行われた同州の分離独立の是非を問う住民投票では、中央政府が派遣した警官隊が有権者を警棒で殴ったり、ゴム弾を発砲したりするなどの騒ぎとなった。(c)AFP/Adrien VICENTE