【10月26日 AFP】トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内で殺害された同国の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏の長男、サラー(Salah Khashoggi)氏が家族と共にサウジを出国し、米首都ワシントンに向かった。サラー氏はこれに先立ち、渡航禁止を解除されていた。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が25日、同氏一家の友人の話として明らかにした。

 サラー氏は出国前、ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子と面会し、カショギ氏の死について弔意を伝えられた。この際に撮影された写真には、2人が握手を交わす中、サラー氏が冷淡な眼差しで皇太子を見る様子が捉えられている。

 政府寄りの現地紙オカズ(Okaz)は、サラー氏は24日に出国した報じる一方、詳細は伝えていない。

 サラー氏はサウジと米国の二重国籍で、一家の友人はAFPに語った話によれば、今後は米国在住のきょうだいの元に向かうという。

 米当局者は、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官はサウジ指導部との会談で「カショギ氏の親族の安全と警備について取り上げた」と明らかにしたが、サラー氏渡航の詳細については言及を拒んだ。(c)AFP/Anuj CHOPRA