【10月16日 AFP】ミャンマーで16日、濃霧が原因で戦闘機の墜落事故が2件発生し、操縦士2人が死亡した。当局が発表した。うち1件では、機体の一部が民家に落下して屋内に居た少女に直撃し、少女は後に死亡したという。

 AFPの取材に応じた空軍関係者によると、事故が発生したのは最大都市ヤンゴンから北西に500キロ以上離れたマグウェ(Magway)空軍基地周辺。霧で視界が悪く、F7戦闘機1機が近くの通信塔に突入したという。

 匿名で取材に応じた同関係者は、操縦士に「脱出する時間はなかった」と話している。

 近隣の町ミンブー(Min Buu)のチョー・スワン・イー(Kyaw Swan Yee)議員によると、事故機の一部が自宅に居て勉強をしていた10歳の少女に直撃。「少女は搬送先の病院で亡くなった」という。

 さらに、この事故現場から16キロしか離れていない場所でも別の戦闘機の事故が発生。同関係者の話では、同機の操縦士は機外へは脱出したものの、地面に落下した際に死亡したという。

 F7は冷戦(Cold War)期の戦闘機で、旧ソ連のミグ21(MiG21)戦闘機を参考に中国が開発した。(c)AFP