【10月15日 AFP】男子ゴルフ、米国ツアー・アジアツアー共催のCIMBクラシック(CIMB Classic 2018)は14日、マレーシア・クアラルンプールのTPCクアラルンプール(TPC Kuala Lumpur)で最終日が行われ、マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)が通算26アンダーで賞金総額700万ドル(約7億8500万円)の大会を制した。

 リーシュマンはこの日、7アンダー「65」でフィニッシュし、東南アジアで開催される唯一のPGAツアー大会でキャリア通算4勝目を飾った。5打差の2位タイにはエミリアーノ・グリジョ(Emiliano Grillo、アルゼンチン)と米国勢のチェッソン・ハドリー(Chesson Hadley)とブロンソン・バーグーン(Bronson Burgoon)が続いた。

 同大会で2度の優勝経験を誇る元世界1位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は3連続バーディーで最終日を締めくくる追い上げを見せ、アブラハム・アンセル(Abraham Ancer、メキシコ)やチャールズ・ハウエル3世(Charles Howell III、米国)ら4人と並ぶ5位タイに入った。

 世界ランキング24位のリーシュマンにとっては、昨年行われたアーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2017)とフェデックス・カップ(FedEx Cup 2017)プレーオフ第3戦のBMW選手権(BMW Championship 2017)に続き、2年連続のタイトルとなった。

 2015年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)の頃には、妻が急性呼吸促拍症候群とトキシックショック症候群と診断されて命を落としかけたことで、一時は現役引退の瀬戸際に立たされるなど、こうしてタイトルを獲得するのは不可能にみえた時期もあった。

 この日はパー4の9番で約15メートルのパットを沈めるなど、8バーディー、1ボギーで回ったリーシュマンは、感極まった様子で「(優勝は)信じられない」と話し、妻の病について「非常に困難な時間をくぐり抜けてきたが、それがあったから間違いなく人として強くなったし、何気ない日常や子どもたち、友人、家族と言った全てのことに感謝するようになった」と付け加えた。

「ゴルフが以前ほど重要ではなくなったとは言わないが、ゴルフが生死にかかわるほどのものではないと気づかされた。結局のところ、自分のベストを尽くせるかどうか。それが全てなんだ」 (c)AFP