【10月12日 AFP】12人の死者を出したスペイン・マヨルカ(Majorca)島での洪水を受け、男子テニスで世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が清掃作業に参加したことについて、長年のライバルであるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が「心を動かされた」と称賛した。

 マヨルカ島に住む32歳のナダルは10日、ブーツや手袋を身に着けて家屋の床の掃除をする姿をとらえられた。四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇る王者は、洪水の影響で住む場所を失った人々のために、同島にある自身のスポーツ施設やテニスアカデミーを開放している。

 フェデラーは現在大会に出場している中国・上海で撮影したビデオメッセージの中で「マヨルカ島がどれだけラファにとって大切かは分かっているし、自分にも何かできるか彼に連絡を取っている」と語った。

「彼が故郷で支援しているのを見たし、その姿に非常に心を動かされた。ラファ、僕たちはいつでも助けになるよ」「マヨルカ島の人々に思いをはせている。困難な時間の中で、皆さんが力強くいられることを祈っているし、自分も近々マヨルカ島に再び足を運べたらと思っている」

 また、フェデラーと同じ大会に出場しているライバルのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)も、ナダルの行動が他の人の刺激になることを願っているとし、「ラファに大きなハグと敬意を。素晴らしい援助だ。よくやった友よ」とコメントしている。(c)AFP