【10月10日 AFP】18MLBは9日、プレーオフのア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は4-3でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に競り勝ち、リーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた。レッドソックスはクリスチャン・バスケス(Christian Vazquez)の本塁打などで先行すると、9回のピンチをしのぎ切って因縁のライバルとの対決を制した。

 前夜の試合に16-1で大勝したレッドソックスは、この日も3回に3点を奪取。3点を先行したヤンキース戦は今季無敗、全体でも3点リードの試合で85勝5敗としているチームが、幸先良く先制に成功した。

 その後試合は、レッドソックスが4回にバスケスの本塁打、ヤンキースが5回にブレット・ガードナー(Brett Gardner)の犠飛で1点ずつを加えて4-1となり、レッドソックスは8回に4番手で投入された先発左腕のクリス・セール(Chris Sale)が、ヤンキース打線を3者凡退に切って取った。

 ところが、その後にもう一波乱が待っていた。9回、守護神クレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)を送り出したレッドソックスに対し、ヤンキースは先頭のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が四球を選ぶと、続くディディ・グレゴリアス(Didi Gregorius)が単打でつなぎ、1死後の連続四死球で押し出しによる1点を加え、さらにゲーリー・サンチェス(Gary Sanchez)の左翼への犠打で1点差に詰め寄った。

 それでも、最後はグレイバー・トーレス(Gleyber Torres)が三塁ゴロに倒れて万事休す。ヤンキースはチャレンジしたものの判定は変わらず、3勝1敗としたレッドソックスが、2017年のワールドシリーズ覇者ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのリーグ優勝決定シリーズに勝ち進んだ。

 レッドソックスの先発で、5回を投げて勝ち投手となったリック・ポーセロ(Rick Porcello)は「最後はとにかくアウトであってくれと神に祈っていた。ストライクを投げて、攻めの投球をすることを心がけていた」と話した。

 今季メジャー最多のレギュラーシーズン108勝を挙げているレッドソックスは、2013年以来初、この15年では4回目となるワールドシリーズ制覇を目指す。一方、昨季はロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を破って世界王者に輝き、今季もレッドソックスに次ぐシーズン103勝を挙げているアストロズには、1998年から2000年にかけて3連覇を達成したヤンキース以来となるワールドシリーズ連覇がかかっている。

 アストロズとレッドソックスの勝者は、ワールドシリーズでドジャースとミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)の勝者と対戦する。(c)AFP