【10月5日 AFP】18MLBは4日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が開幕し、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は先発投手の柳賢振(Ryu Hyun-jin、リュ・ヒョンジン)が7回まで好投したほか、打線が3本塁打を記録してアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)に6-0で完勝した。

 4年ぶりにプレーオフで先発した31歳の柳は、ブレーブス打線を8奪三振、無四球に抑える見事な力投を披露した。今季は股関節の張りで3か月以上戦列を離れていたものの、8月中旬に復帰すると合計52回3分の2を投げて防御率1.88の好成績を記録した。

 この日のドジャースは、打線もレギュラーシーズンで球団及びナ・リーグ新記録の合計235本塁打を記録した勢いのままに猛打が爆発した。

 対するブレーブスはプレーオフのシリーズ初戦では2001年から一度も勝てておらず、これで8連敗を喫してしまった。

 5日のシリーズ第2戦もドジャースの本拠地ドジャースタジアム(Dodger Stadium)で行われることになっており、両チームの先発投手は先勝したドジャースがエースのクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)、ブレーブスがアニバル・サンチェス(Anibal Sanchez)が登板予定となっている。

 一方でミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)は、延長10回にマイク・ムスタカス(Mike Moustakas)がサヨナラ安打を放ち、コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)に3-2で勝利した。

 3回にクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)の2点本塁打で先制したブルワーズは、投手陣が8回までロッキーズ打線をわずか1安打に抑える好投を見せていた。ところが、クローザーのジェレミー・ジェフレズ(Jeremy Jeffress)が9回からマウンドに上がると、試合の流れは一変した。

 代打のゲラルド・パラ(Gerardo Parra)が単打で出塁したロッキーズは、マット・ホリデイ(Matt Holliday)も中堅へ連打を放つと、続くチャーリー・ブラックモン(Charlie Blackmon)の安打でパラが本塁に生還した。

 さらにロッキーズは、走者一二塁の場面でDJ・ルメイユ(D.J. LeMahieu)の打球は凡打となったが、これをブルワーズの遊撃手オーランド・アルシア(Orlando Arcia)が後逸。その後、ノーラン・アレナド(Nolan Arenado)が犠飛を放って2-2の同点に追いついた。

 ロッキーズの反撃で2点のリードをふいにしてしまったブルワーズは、10回裏に四球で出塁した先頭打者のイエリチが相手のワイルドピッチで二塁を陥れると、さらに野選で三塁まで進塁。そして、二死の場面で打席に立ったムスタカスが右翼に安打を放ってイエリチがサヨナラのホームを踏み、ロッキーズがシリーズを1勝0敗とした。

 5日に行われるシリーズ第2戦も、ブルワーズの本拠地で行われる。(c)AFP