【10月3日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)で、打球を顔に受けた観客の女性が失明した事故について、ボールを打った米国選抜のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)が2日、「胸が痛い」と話している。

 事故は大会初日の6番ホールで起こり、ケプカの大きくコースを外れたティーショットが観客のコリーヌ・レマンデ(Corine Remande)さん(49)に当たった結果、レマンデさんは眼窩(がんか)骨折と眼球破裂の大けがをし、右目の視力を失うことになった。

 これを受けて、ケプカは自身のツイッター(Twitter)にコメント文を投稿。女性とその家族と連絡を取ったとし、「心からの心配の気持ち」を伝えたことを明かした。

「彼女とはコースのあの場所でも話をしましたが、その後、けがが当初思っていたよりも悪いものだったことを知りました。彼女と彼女の家族とはすでに連絡を取り、心からの心配の気持ちを精いっぱい伝えています」「今回の事故に胸を痛めています。僕の思いはずっとレマンデさんとその家族とともにありますし、これからも容体を知らせてほしいとお願いしました」

 レマンデさんは2日、仏リヨンで訴訟を起こした。AFPが確認した訴状には、「安全ルールの不備」に対する責任が主催者にあり、「打った選手は英語で『ボール』や『フォアー』と叫ぶべきだった。距離を考慮すれば、スチュワードはその情報をグリーンまで伝達すべきだった」と記載されている。

 病院から診断を受けた1日には、ギャラリーの中にボールが飛び込んでくる前に大会スタッフから警告がなかったのは「明らかに主催者側の責任」と話していた。(c)AFP