【10月3日 AFP】カナダ議会は2日、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の名誉市民号を正式に剥奪した。ミャンマー国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)への残虐行為に対する非難をスー・チー氏が拒んだことが理由となっている。カナダの名誉市民号剥奪はスー・チーが初めて。

 剥奪は、上院でこの日行われた採決での決定を受けたもの。下院では先週、動議が承認されていた。

 カナダ下院は2007年にスー・チー氏に名誉市民号を付与した。しかし、スー・チー氏はミャンマー国軍にロヒンギャ迫害停止を呼び掛けることを拒んできたことで、国際的な名声が失墜している。

 カナダ議会は先月、ミャンマー国軍の行為は「ジェノサイド(民族大量虐殺)」だと非難する決議も採択している。(c)AFP