【10月1日 AFP】南アフリカの首都プレトリア郊外の動物保護センターで、世界初となる、人工授精によるライオンの赤ちゃん2匹が誕生した。研究を行ったプレトリア大学(University of Pretoria)が明らかにした。

 2匹は8月25日に誕生。ビクター(Victor)とイザベル(Isabel)と名付けられたこの雄と雌は現在、すくすくと元気に育っている。

 雌のアフリカライオンの生殖器系を研究しているプレトリア大学哺乳類研究所の研究チームは、1年半にわたって試行錯誤を重ねた。

 アンドレ・ガンズビント(Andre Ganswindt)所長はAFPに対し、健康な雄ライオンから精子を採取し、雌ライオンのホルモン値が生殖に適している時期に人工授精を行ったところ、「幸運なことにうまくいった」と説明。数回試みたが、「意外にもそれほど苦労せずに」成果を挙げることができたと話した。

 映像は9月14日撮影。(c)AFP