【9月29日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)が28日、フランス・パリのル・ゴルフ・ナショナル(Le Golf National)で開幕し、米国選抜のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)が放った打球が観客に直撃する場面があった。

 午前のフォアボールで1試合目に登場した米国選抜のケプカ/トニー・フィナウ(Tony Finau)組は、ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)/ジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)組に2ダウンとされながらも、最後は1アップで勝利を収めた。

 パー3の11番とパー4の13番でケプカがバーディーを奪うと、パー4の6番でイーグルを記録していたフィナウも、パー3の16番でバーディーを記録して勝負をオールスクエアに戻し、18番でケプカがバーディーを決めた。これで、米国ペアはこの日初めてのリードを奪うと同時に勝利を手にした。

 一方、ケプカは6番ホールで打球を観客の顔面に当ててしまうアクシデントに見舞われ、「あれは痛そうだった。彼女はかなり出血していた」「右目の周辺に当たっていたようだったから、視界が失われないことを願っている」と心配していた。

「楽しい気分にはならない。必要以上の打ち方になってしまったかもしれない。毎週のように誰かに打球が当たってしまうことが起きているようで、それは残念なことだ。決してそうしようと思っているわけではない。気分が良いものではないね。彼ら(被害者)には本当に気の毒に思う」

 観客から大声で叫ばれるまで、自分が人に打球を当ててしまったことに気づかなかったというケプカは、「振り向いたら誰かが地面に倒れていて、『しまった、またやってしまった』と思った」と話した。(c)AFP/Jim SLATER