【9月28日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は27日、国連総会(UN General Assembly)で一般討論演説に臨み、敵対するイランが秘密の核倉庫を隠していると非難した。

 ネタニヤフ首相は演説の冒頭、地図と写真を掲げながらイランの首都テヘランに秘密の核倉庫があると訴え、国際原子力機関(IAEA)に査察を行うよう求めた。

 ネタニヤフ首相はイランが「核兵器開発の野心を捨てていない」と指摘。「イスラエルの破滅を訴える政権には核兵器を決して開発させない」と述べ、「イランの攻撃からイスラエルを守るため、やるべきことは全てやる」「イランが隠しているものは、イスラエルが見つけ出す」と強調した。

 一方、イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は国営イラン通信(IRNA)とのインタビューで、「核開発が平和目的であるとIAEAから繰り返しお墨付きをもらっている国に対し、どうして中東で唯一核兵器を所持しているイスラエルが皮肉にもそのような非難を向けることができるのか、ネタニヤフ氏は説明しなければならない」と反論。

 また、ザリフ外相は「結局目的はイスラエルが中東最大の脅威であるという現実を不明瞭にすることであり、ネタニヤフ氏自身は核兵器を製造する施設側の人間で、他国を絶滅すると脅迫している」と批判した。(c)AFP