【9月28日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)は27日、大会初日の午前に行われるフォアボールの組み合わせを発表し、2012年大会以来の出場となる米国選抜のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)はパトリック・リード(Patrick Reed)とのペアで、欧州選抜のフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)/トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)組と対戦することになった。

 米国選抜の主将を務めるジム・フューリック(Jim Furyk)は、1組目にメジャー3勝のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)とトニー・フィナウ(Tony Finau)を指名。欧州選抜はジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)/ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)組が選出され、開幕カードはたまらない組み合わせとなった。

 欧州選抜を率いるトーマス・ビヨーン(Thomas Bjorn、デンマーク)主将は、自らが推薦したワイルドカード4人の中では41歳のポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)のみを大会最初のセッションに起用。タイレル・ハットン(Tyrrell Hatton、イングランド)とのペアで、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth)/ジャスティン・トーマス(Justin Thomas)組との第3試合にぶつけた。

 ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は第2試合に登場し、デンマーク出身のルーキーであるトービヨン・オルセン(Thorbjorn Olesen)を従えて、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)とリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)のコンビに挑むことになった。

 欧州選抜はライダーカップではおなじみのベテラン勢であるイアン・ポールター(Ian Poulter、イングランド)、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)、ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)が初日(28日)の午前中はプレーしないことになった。

 ビヨーン主将は「彼らを外すことは難しかった。特にこの大会ではプレー経験が豊富な選手ばかりだからね」、「日曜日(30日)までには、いずれかの時点で彼らがコース上でプレーする姿を見られるのは確実だ」とコメントした。

 しかしながら、仏パリに位置するル・ゴルフ・ナショナル(Le Golf National)のアルバトロス・コース(Albatros Course)において最も注目を集めるのは、グリニッジ標準時(GMT)28日午前6時55分(日本時間同日午後3時55分)に第4試合のティーオフを迎える、6年ぶりに出場のウッズになるとみられる。

 メジャー通算14勝を誇る42歳のウッズは、2010年大会と12年大会のシングルスでも激突したモリナリとの因縁の対決に臨むことになる。両者は今年7月の第147回全英オープン(The 147th Open Championship)の最終日で一緒にプレーしており、ウッズは残り8ホールの時点でトップに立っていたものの、最後はモリナリが勝利を飾った。

 ウッズとペアを組むことになった第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)覇者のリードは、この日行われた開幕セレモニーでやじが飛ばされると、耳に手を当てるなどして「キャプテン・アメリカ(Captain America)」の異名を存分に発揮していた。

 ウッズが「僕らにとって楽しい試合になるだろう。ペアを組んで、こうして一緒に何かをすることを楽しみにしている」、「偉大な二人の選手と対戦する機会が、ついにやってきた」と話すと、リードは「『ビッグキャット(ウッズ)』と一緒にティーアップするのは、いつだって楽しい」とつけ加えた。(c)AFP/Jed Court