【9月23日 AFP】スイスの首都ベルン(Bern)で22日、男女間の賃金平等を求めるデモ行進が行われ、主催者発表で約2万人が参加した。週明けのスイス議会で男女の賃金格差解消の動きがなければ、女性たちはストライキに突入する構えだという。

 スイス議会下院は、大企業の給与分配状況に対する監視を強化する法改正を24日に協議する予定だが、同国最大の労働組合「ウニア(Unia)」によると、これを前に、同一労働を行う男女間に根強く残る賃金格差の縮小を議員らに求めるデモが計画され、22日のデモにはウニアをはじめ、40を超える労組から2万人以上が参加した。

 世界でも裕福な国の一つである山岳国家スイスは、1981年に憲法で男女平等を明文化した。だが今なお、女性の賃金は男性と比較して平均20%低い状況だ。この賃金格差を「とんでもない比率」と批判するウニアによれば、男女間の生涯賃金格差は30万スイスフラン(約3500万円)に上るという。(c)AFP