【9月8日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は7日、第13ステージ(カンダスカレーニョからバレデサベロラカンペロナ、174.8キロメートル)が行われ、エウスカディ(Euskadi Basque Country Murias)のオスカル・ロドリゲス(Oscar Rodriguez Garaicoechea、スペイン)がステージ優勝を飾った。総合首位の赤ジャージー(マイヨ・ロホ)はコフィディス(Cofidis, Solutions Credits)のヘスス・エラダ(Jesus Herrada、スペイン)が守った。

 ロドリゲスは、ラカンペロナ(La Camperona)の上り坂が残り1キロメートルとなったところで先頭集団から抜け出し、そのまま逃げ切りを果たした。ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のラファル・マイカ(Rafal Majka、ポーランド)が2位に、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のディラン・トゥーンス(Dylan Teuns、ベルギー)が3位に入った。

 総合争いではエラダが首位を守ったものの、2位につけるミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)、3位につけるモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)との差はそれぞれ1分42秒と1分50秒に縮まった。2009年大会王者のモビスターのアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が、キンタナと4秒差の4位につけている。

 しかしこの日最も大きな印象を残したのは、まるで経験豊富な選手のような走りを見せて金星を飾ったロドリゲスだった。

 今季がプロ1年目の23歳は、序盤から30人ほどの逃げ集団に潜り込み、勾配が20パーセントに達する箇所もあるラスト8.8キロメートルの過酷な上り坂でも冷静に機会をうかがった。そして残り1キロの完璧なタイミングで仕掛けると、マイカとトゥーンスを置き去りにし、そのままマイカに19秒差をつけてプロ初勝利を飾った。

 一方でエラダは、次週まで総合首位の座を守るのは難しいかもしれない。イェーツに3分22秒の差をつけてこのステージに臨んだものの、ステージ終了後には差が1分42秒にまで縮まっている。

 システィエルナからレスプラエレスナバまでの171キロメートルで争われる第14ステージは、この日以上の厳しいステージとなっており、特に最後の上り坂は勾配が15パーセントに及ぶ。(c)AFP