【9月6日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)は5日、大谷翔平(Shohei Ohtani)が検査で右肘の靱帯(じんたい)に新たな損傷が見つかり、再建手術に踏み切って長期離脱する見通しがあることを明らかにした。UCL(内側側副靱帯)またはトミー・ジョン(Tommy John)と呼ばれるこの手術は、野球選手が深刻なけがをしている場合に行われるもので、通常は復帰まで少なくとも1年を要することになる。

 二刀流のスター選手として才能を発揮してきた大谷は、2日のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)戦で、肘を故障してから約3か月ぶりにマウンドに復帰した。しかしながら、同選手はUCLに新たなダメージを負ったことが判明し、エンゼルスは「検査結果を受け、UCLの再建手術に踏み切るという治療計画が推奨された。追加情報は適切な時期にお知らせする」とのコメント文を発表した。

 大谷は先日の復帰登板で49球を投げ、アストロズの強打者ジョージ・スプリンガー(George Springer)に2点本塁打を浴びた後に降板。試合後には問題があったような素振りはまったく見せておらず、エンゼルスを率いるマイク・ソーシア(Mike Scioscia)監督も、24歳のパフォーマンスに満足感を示していた。

 7月に故障者リスト(DL)から約1か月ぶりに復帰した際には指名打者(DH)としてのみ出場していた大谷は、同一シーズンに投手として10試合に先発し、打者として最低10本塁打を放ったベーブ・ルース(Babe Ruth)氏以来2人目の選手となった。(c)AFP