【9月5日 AFP】国連リビア支援団(UNSMIL)は4日、首都トリポリで1週間余り戦闘を続けていた民兵組織が停戦に合意したと発表した。一連の戦闘で少なくとも50人が死亡したほか、数千人が避難する事態に発展している。

 リビアの保健省によると、8月27日以降、トリポリ市内およびその周辺での戦闘で少なくとも50人が死亡したほか138人が負傷した。死傷者のほとんどは民間人だという。

 戦闘に巻き込まれた数千人の住民は近隣の町や、首都内の別の地域にある避難所への移動を強いられた一方、自宅に取り残された人も大勢いるとみられる。

 UNSMILは「(ガッサン・サラメ(Ghassan Salame)UNSMIL団長の)仲介の下、民兵組織は戦闘の停止、民間人の保護、公共および私有財産の保全を目的とした停戦に合意し、署名した」と発表した。

 首都南部で武力衝突が続いていたが、戦闘は4日夕方には収まった。しかし関係するすべての民兵組織が停戦合意を守るかどうかは不透明だ。先週リビア西部の当局者らが発表した停戦は数時間しか続かなかった。(c)AFP/Imed Lamloum