【9月4日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が3日、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がレアル・マドリード(Real Madrid)からイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍したことは驚きだったと明かした。

 ロナウドはレアルに在籍していた昨季、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)3連覇を達成し、ここ5年で4度目の栄冠に輝いた後、今年7月には1億ユーロ(約128億円)の移籍金でスペインからイタリアへ戦いの場を移した。

 これについてメッシは、カタルーニャのラジオ局に対して、「驚いた。彼がマドリードを離れたり、ユベントスに移籍したりするなんて想像もしていなかった。多くのクラブが彼の獲得に関心を寄せていた。非常に驚いたというのが本音だが、ユベントスもとても良いチームだ」とコメントしている。

 またメッシは、今回の移籍によってレアルがより苦しい状況に追いやられ、ユベントスがチャンピオンズリーグの優勝候補の一つになったと考えている。

 この日、国際サッカー連盟(FIFA)が発表した今年の男子年間最優秀選手賞の最終候補入りを逃したメッシは、33歳のロナウドが退団したことによってパワーバランスが変わったかもしれないと述べ、「レアルは世界最高のチームの一つであり、素晴らしい選手がいる。しかし、ロナウドの退団により彼らが弱体化し、その一方でユベントスがチャンピオンズリーグの優勝候補になったのは明らかだ」と話した。

「彼ら(ユベントス)はすでに良いチームだったが、ロナウドまで手に入れたんだ」

 バルセロナは昨季のチャンピオンズリーグでASローマ(AS Roma)に敗れ、3シーズン連続で準々決勝敗退。レアルが欧州を席巻していることで、自分たちの失敗はさらに受け入れがたいものになった。昨シーズンはリーグ戦とスペイン国王杯(Copa del Rey 2017-18)の国内2冠を達成したが、チャンピオンズリーグの敗退で味わった失望感を一掃するには十分ではなかった。

 メッシは「今季こそ欧州チャンピオンズリーグで優勝する番だ」と話し、「私たちは欧州チャンピオンズリーグで3年連続で準々決勝敗退となっているが、特に昨季は結果と試合内容の両方で最悪だったかもしれない」と続けた。

「クラブ、チーム、そして集団として優勝を目指さなければならないと思う。私たちには豪華な選手たちがそろっていて、優勝することができる」

 同日に発表された年間最優秀選手賞の最終候補には、6度目の受賞を目指すロナウドのほか、同選手のレアル時代のチームメートであるルカ・モドリッチ(Luka Modric)、そしてイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)でプレーするエジプト代表のモハメド・サラー(Mohamed Salah)の3人が選ばれている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT